〈サラリーマン〉のメディア史 谷原吏著 大衆化と差異化を映す - 日本経済新聞

サラリーマンを取り巻くメディアの分析から近現代における「サラリーマン像」を整理した一冊だ。戦前、中途半端でしがない存在と認識されたサラリーマンは、書籍を希求する知識人かつ服装に気を使う消費者でもあった。知識や消費が大衆化するなかで、彼らは労働者層や農民との差異化を図ろうとしていたと著者は説く。そし…